前回のページでは潜在意識がどのように
形成されているのかについて説明を
させていただきました。
新生児にとって、〇と×という反応のみを
脳幹に記憶してなぜ〇、×なのかを記憶していない
というのは中々衝撃的だったと思います。
実際の原因がなんだかよくわからないけど、
楽しい、悲しい、辛いと感じる時は、
0~3歳の〇、×のみの記憶が
自動的に呼び起されているのかも知れません。
そう考えると、脳の構造は大変興味深いですよね。
潜在意識について詳しく知りたい方はこちら
顕在意識について

顕在意識の発展と脳機能の成長は、
人間の生涯にわたる壮大なプロセスです。
このプロセスは、生まれた瞬間から開始され、
成人期に至るまで続きます。
本稿では、生後0歳から12歳にかけての
顕在意識の発展と脳機能の変化に焦点を当て、
それぞれの年齢段階での特徴を深く掘り下げて
解説します。
生後~2歳:初期の発展段階
生後直後、赤ちゃんは急速な脳の発達を経験。
この時期、神経細胞は活発に接続を形成し、
基本的な感覚能力が発達していく。
この初期段階での経験は、後の学習能力と
認知発達の土台を築きます。
例えば、視覚や聴覚は、赤ちゃんが
周囲の世界を理解し、外部からの刺激に
反応するための基礎となる機能です。
2歳~3歳:言語と社会的理解の芽生え
2歳から3歳にかけて、子どもは言葉を学び、
簡単な会話を始めるようになります。
この時期、脳は特に言語を処理する領域で
活発に発達し、社会的な理解も深めていく。
自己認識と共感の能力が芽生え、子どもは
他者との基本的な関係性の構築に向けてスタート。
3歳~5歳:認知機能の発達
3歳から5歳の間、子どもは記憶、注意力、
そして問題解決能力を発展していきます。
この年齢で、脳はより複雑な思考プロセスを
支えるために前頭葉を発達させる。
子どもは複雑な遊びや学習活動に参加し、
感情の調節や社会的スキルを強化するのです。
5歳~7歳:学習と論理的思考の強化
学校教育が始まると、子どもは言語や算数などの
新しいスキルを学び始める。
この学習過程で脳は特定の領域を活性化させ、
論理的かつシステマティックな思考を促進。
この段階では、子どもは抽象的な概念を
理解し始め、知識の基盤を拡大していくのです。
8歳~12歳以降:高度な認知と自己認識発達
8歳から12歳の期間は、複雑な思考プロセスと
高度な学習能力が発達する時期です。
子どもは倫理的および道徳的な
問題について考える能力を発達させ、
自己認識と社会的認識が深まります。
この時期、個人の自己評価や
他者との比較を通じて、価値観、
思考、自我が形成されていく。
顕在意識の成長は、個人の生活経験や教育、
社会的相互作用によって大きく影響されます。
感情的な経験は自己意識の発展に寄与し、
個人が自分自身と他者を
どのように見るかに影響を与える。
家族、友人、教育者との関わりは、
子どもが世界をどのように理解し、
その中で自己を位置付けるかに
重要な役割を果たしていきます。
年齢別の発達
幼児期:単純な言葉やイメージを通じて
世界を捉える。
学齢期:より複雑な文章や抽象的な
概念を理解し始めます。
青年期:自己反省や他者理解を
深めていく。
成人期:多角的な視点から物事を考え、
複雑な情報処理能力が向上。
まとめ
現在の科学によると、顕在意識と脳の研究は
まだ完全には解明されていない状況です。
しかし、科学技術の進歩とともに、
これらの分野における理解は
今後さらに進展することが期待されます。
これにより、顕在意識と脳機能の複雑な
相互作用についての洞察が深まり、
人間の認知発達の全貌がより明らかになれば
能力向上のきっかけにも繋がることでしょう。