最初のページで、潜在意識がどのように
形成されていくのかを説明しました。
潜在意識について詳しく知りたい方はこちら
〇→〇、〇→×、×→〇、×→×の
4種類のいずれかパターンに分かれて、
乳幼児期の段階で形成されていきます。
〇、×を判断した時の記憶は残らずに、
脳幹という脳の一番奥深いところで
潜在意識として蓄積されている状態です。
しかも、〇→〇、〇→×、×→〇、×→×の
パターンですが、人間関係を構築する際にも
4種類のうちのどれかのパターンを使うことを
防衛反応と言われています。
防衛反応における〇、×は、
自分と他人に置き換えられます。
自分 他人
〇 〇
〇 ×
× 〇
× ×
今回は、あなたの思考、感情、言動の全てに
影響をする防衛反応について説明をしていきます。
防衛反応について

人間の行動と感情反応は、生まれた時から
無意識のうちに形成された〇か×で
ほとんど動いている。
特に×のパターンは、幼少期の私たちの経験に
強く影響されます。
そして、人生における様々な局面で
自動的な反応として出現するのです。
これらの無意識の反応は、×になった瞬間に
場所、時間、人間関係など自分にとって
都合が悪い時に回避しようとするのが
防衛反応です。
防衛反応は、個人が遭遇する様々な状況に対して、
自分の心身やそれまでの立場を守るのために
脳から発する指令が防御メカニズムとして
機能します。
防衛反応形成の成り立ち
科学的には、人間の脳は現在も進化の過程で
発達し続けていると言われています。
その最も初期の形は約6億年前に
遡ることができます。
心理学的な機能や意識の形成は、約6万年前に
人類の歴史の中で出現し始めました。
この膨大な時間を通じて、私たちの脳は
外部の脅威から身を守るための
複雑なメカニズムを発展させてきているのです。
防衛反応は外部より刺激で発動
これらの防衛メカニズムは、潜在意識内にある
自我と深く結びつきながら
本質的な生き残りの戦略です。
個人が自己をどのように認識し、
外部世界とどのように関わるかによって
影響を及ぼします。
動物は直面した危険に対して、
戦うか逃げるかの本能を持っています。
人間も自己保護のために、原始的な反応を共有。
脅威に直面した時は下記の4種類のうちの
1種類を選択のうえ行動をしています。
防衛的
攻撃的
受動的
逃避的
さらに、過度のストレスや脅威が存在する
状況では、隠れて身を守るという
選択をすることもあります。
防衛反応を知って人間関係改善
私たちの行動や感情は、乳幼児期の遠い昔によって
形成された脳の機能と深く関連しています。
そして、乳幼児期に形成された古い反応が
今日の私たちの生活に強く影響を
与え続けているのです。
思考、感情、言動の背景にある防衛反応を
深く理解することは、自分や他人との
人間関係を改善する鍵となる。
例えば、自分がどのタイプの防衛反応を
持っているのかを知ることで、
ストレスの原因となる状況を避けたり、
より良い対処方法を見つけたり
することができます。
また、他人の防衛反応を理解することで、
相手の行動や反応の理由を知り、
より寛容で理解ある態度を取ることも可能です。
防衛反応は、私たちを守るための本能的な
かつ重要なメカニズムですが、
それが過剰になると人間関係や社会生活に
悪影響を及ぼすことがあります。
まとめ
乳幼児期に潜在意識が構築され、
様々な外部世界からの刺激により
防衛反応が形成されてきました。
潜在意識を変えること自体、突拍子もないと
思われるかもしれません。
しかし、自分の中に既にあるものですし、
自分と向き合い続けることで新たな境地に
到達することができます。
またそれにより、他人に対しての
行動や反応に対して理解をすることで、
これまでとは違った人間関係を構築することが
できるようになります。
次回から、〇→×、×→〇、×→×、〇→〇
それぞれの防衛反応について、
例題を交えながら説明をしていきます。