うつ病・情緒不安定・体調不良の防衛反応:×(私)→×(他者)

感情を抑圧してはいけない
前回は、〇(私)→×(他者)のについて
お伝えをしましたが、感情を抑圧
(特に怒りの感情)すると溜まりすぎて
爆発してしまいます。

周囲の人たちの理解が大変重要で、
常に怒りを出すことができれば感情の
爆発を避けることが可能です。

怒りの感情を出されてしまうと
それを受ける側からすれば
恐怖を感じることもあるかと思います。

当事者としっかり向き合い会話をして下さい。

防衛反応はこちらより確認してください。

〇(私)⇒×(他者)


人生の主題 ×(私)⇒×(他者)
自分、他者、世の中に絶望した人
①いつも自分に対して感じていること
いつも一人で疎外感を感じる。感情が鈍い。
友達と仲良くするのが難しい。
自分がみんなに迷惑をかけている。
楽しいこともやる気が起きない。

②他者に対して感じていること
私がどんなに苦しんでも、他人は分からない
自分を受け入れてくれない人は心が狭い。
辛いのに誰も手を差し伸べてくれないのは
悲しいし、他人にも問題がある。

③世の中に対して感じていること
私は周囲や世界に対して変える力がない、
戦争や温暖化が進んで未来は暗い。
社会や地域から一人取り残されていて、
こんなに苦しんでいるのに世の中は公平でない。


防衛反応
×(私)⇒×(他人)の人は、困難な時に
どのように防衛反応が変化するか話をする。

①自分に対して否定的な感情や欠点を感じた時、
他人のせいにして苦痛や衝突が起こっても
自分は悪くないと考える。

②外部の世界との接触を最小限に抑え
遠ざけることで、自分の世界に閉じこもって
心を守ろうとする。

上記の防衛反応も、自分が思った通りの方法で
守ることができればうつ病の症状も軽減できる。

しかし近年は、風の時代ともいわれるくらい
周りの環境や周囲の状況が劇的に変化することで
多数の人が大きなストレスを抱えている。

その結果、毎年うつ病が右肩上がりで
増加していて、自分の状況を憂いて
うつ病が進行をして自殺に至る
ケースもみられる状況。


防衛反応が現れる4つのパターン
①行動としてパターン化されていて
誰が見ても明らかに分かる。
例:他人と関わらない。表情が暗い。涙もろい。
笑わない。口数がへった。声が小さくなった。
動作や反応が遅くなった。落ちつきがない。
飲酒量が増える。食事量が減る。体重の減少

②頭の中で常に×を感じている
例:気分が憂うつ・沈む・晴れない・
滅入っているという心の状況
それと共に、悲しみ。寂しい。虚しい。孤独感。
無力感。絶望感と負の感情が渦巻いている。

③身体に出る症状・感覚
例:食欲がない。便秘がち。身体がだるい。
疲れやすい。性欲がない。頭痛。動悸。
胃の不快感。めまい。のどが乾く。

④妄想・思い込み
自尊心の低下や思考力の低下により
妄想や思い込みが強化
例:不安な気持ち。じっとできず落ち着かない。
歩き回っている。活きている意味がないと思う。
自分に価値がないと感じる。小さな存在と考える。
常に自分のせいだと考えてしまい、
罪の意識を感じる。


防衛反応の強化
長期間、個人の心理的な健康や人間関係に
悪影響を及ぼす可能性があります。

心理的なバランスを崩し、ストレスや不安が
さらに悪化する可能性があります。

例:①他人に対して防衛反応による誤解や
不信感を持っている。
常に自分は悪くないと考え、対人関係において
他者へ責任転嫁をすることで緊張や衝突が増え
社会的孤立を引き起こす傾向にある。

②防衛反応により自分の欠点や、
過去の出来事を頻繁に後悔する。
現実の社会活動や、対人関係での問題を見ると
辛くなるので自分の内面を人に見せずに
殻に閉じ込もる。

自己分析や内省が過剰になり、
現実からの遮断が強まることがあります。

社会的活動や対人関係からの撤退が進み、
孤立や自己吸収が深まることがあります。

防衛反応の具体例
日本の場合は、欧米諸国より精神疾患に対しての
知識があまりないまたは誤解があるため、
実際にうつ病になってしまうことを恥じたり、
恐れたりする傾向がある。

また会社を含む社会では、うつ病になったことで
心が弱い(間違った誤解)とか、
腫れ物に触るような対応を取ることが多い。

社内の査定に影響するなど、
うつ病は誰にでも起きうることなのに
当事者の心をさらに傷つけてしまう傾向にある。

例:社員Aはうつ病になったにも関わらず、
他の社員に自分の心が壊れた(心が弱い人間)と
知られたくないと思った。

会社内での自分の評価が低下することを危惧して、
病院で診察を受けずに何とかなると思った。

この影響でうつ病の治療が遅れて
症状が悪化してしまった。

また社員Aは、自らのスキルが他の社員よりも
優秀だと考えていた。

何でもできる優秀な私がうつ病なわけがない
などと思い込むことで、イメージした自分と
現実の自分を見た時のギャップでショックを
受けてしまうこともある。

うつ病の当事者、または周囲の人間が、
うつ病に関して心の風邪というくらいの
認識になれば、上記2つの例についても
普通の事象として捉えることができる。

誰にでもなりうるという点において、
特別視すること自体が誤りだということを
認識してもらいたいです。


まとめ
私も会社で営業の仕事をしていた時に、
×(私)→×(他者)の時がありました。

社内では、社長が気に入らない時や社員を
注意する時には大声を上げていました。

また社長の自尊心を保つためと、
ストレス解消のために無意味な会議を
毎日2時間やっていました。

各取引先は、売掛金、発注代金が数社未払い
であったため、取引先からの問い合わせでは
払えない理由を何通りか考えては、
担当者に嘘をついて支払いを断っていました。

当初は会社を守るために仕方がないと
思っていましたが、毎日取引先に対して
嘘や言い訳をすることが辛かったです。

外回りの営業中に急に泣き出してしまい
情緒が不安定になりました。

知り合いに相談をしたことで、
自分はようやくうつ病だと分かりました。

売掛金や、発注代金が未払いだったため、
経営不振で会社倒産を機に退職することが
できてうつ病から解放されました。

うつ病の人達に伝えたいことは、
自分で何でもやろうとしてはいけないのと、
頑張りすぎると追い詰められてしまうので
適度に力を抜くことが重要です。
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