危険!怒りを抑えるとなにが起こる?

幼少期に、親から怒りを出すことに対して注意を
受けた人が多いのではないのでしょうか?

子供に注意をする親

『男の子なんだから怒るのはみっともない』、
『女の子なんだからお淑やかにしていなさい』
など他にも様々なことを言われたことがあるかと
思います。

この経験によって怒りを出すことが悪いと
思ってしまう、怒りをコントロールできないのは
ダメだと思い込んでしまいます。

今回は怒りを抑圧することで起こる様々な
ことについて説明をしていきます。


怒りが起こる根源を理解

怒りは多くの場合、欲求不満や期待への裏切り、
不公平を感じることから生じます。

他者とのコミュニケーションにおける誤解や、
利害の衝突が怒りの感情を引き起こす主要な
原因となることが多いです。

例:仕事で自分が10ある仕事を半分まで
やっているのに、同僚が2とか3くらいしか
できていないと、相手への期待や不公平感を
感じるようになります。

会社で男女が言い争う

ストレスや精神的な疲労を感じると、怒りを
増幅させる要因に繋がっていきます。

例:上記の仕事に対して同僚に改善を求めたが、
全く改善されていない状況に仕事での疲労も
重なり余計にイライラする状態です。


感情としての怒りの役割とは

怒りは単に否定的な感情ではなく、自己防衛
という心身を守る重要な役割を果たします。

怒りを感じ通じることで、自分の境界線が
侵害されていることに気づき、必要な行動の
きっかけを獲得することができます。

例:相手に怒りを感じながらも、自分をさらに
成長させるための原動力として使うことが
出来れば、火事場の馬鹿力のように未知の能力を
引き出すことも可能です。

馬鹿力を発揮

怒りを完全無視または抑圧するのではなく、
感情を受け入れ分析し向き合うことで、
人生でより自己成長するためのヒントが得られる。

怒りの感情を理解し、適切に表現することが
できれば、自分を含む他人もより良い方向へ
導く力となるでしょう。

※怒りを無視、抑圧してしまうと、
行動や判断に必要な力が削がれてしまいます。
火事場の馬鹿力を発揮することなく終わって
しまうのは、当事者にとっては損害でしかない。


怒りの抑制と爆発のサイクル

長期間にわたって怒りを抑え込むと、一時的には
平穏に見えたり良い結果を得られたりします。

しかし一見静かに見えても、内部に怒りの
エネルギーが煮え滾っているようにストレスや
不満はドンドン蓄積されます。

火山爆発

この蓄積された感情は、予期せぬ瞬間に
火山が噴火するように怒りが爆発的に
溢れ出てしまう可能性があります。

※怒りを爆発させることを、心理学では別名
金色のスタンプを貯めるという表現に例えられる。

例:いつも我儘をいう家族と一緒だったとします。
相手が我儘を言うたびに、あなたがその通りに
言うことを聞いて行動をしていた場合、
ストレスや不満が蓄積されます。

コップに水が溜まるように、いつかのタイミングで
水が溢れる瞬間に爆発します。

相手にしてみれば、急に怒りだしてビックリして
いる状態ですが、あなたは『私がこれだけ我慢
したから好きに怒らせてもらいます』という
状態です。

この状態は、一度怒り出すと歯止めが利かないので
あなたの心身を破壊して、人間関係を大きく損なう
危険な行為です。


6選!怒りの感情をコントロール

怒りの感情をコントロールするには、
まず自分が感情の起伏を明確にして理解します。
自分が何に対して怒っているのか内面と
向き合うように話し合うことが重要です。

自分の内面と向き合う6つの方法を紹介します。

深呼吸する男性

☆6秒ルール実践:怒りを感じたら、6秒間何も
行動せず、深呼吸に集中する。

☆深呼吸エクササイズ:4秒かけて鼻から息を
吸い、8秒かけてゆっくり吐き出す。

☆物理的に距離を取る:怒りの原因から離れ、
気持ちを落ち着かせる時間を作ります。

☆思考パターンの変更:「~べき」、
「~しなければならない」という
固定観念を「~でもいいや」に変える。

☆価値観の違いを認識:相手と意見の相違を、
悪意ではなく価値観の違いとして捉える。

☆今の瞬間に集中:周囲の環境や自分の身体感覚に
意識を向ける。


怒りとの健全な付き合い方

怒りの感情に対して、排除するのではなく仲良く
付き合いながら共存の方法を学ぶことが重要です。

怒りを感じる時は、まず自分の感情を正直に
認めることが必要です。

ランニングする男女

怒りを認めた後は、怒りを表現する健康的
(趣味、運動、アート活動)かつあなたが
夢中になれる方法を見つけて行動をしましょう。

例:自分にとって本当に好きなことをしている時、
いつの間にかこんなに時間が経ってしまったという
ことはありませんか?

自分にとって本当に好きな活動をしている時は、
余計なことを考える余地がありません。
そうすると、いつの間にか怒りの感情自体が
自然と消滅しています。

※趣味やアート活動ができない人は、
体を動かすことをしてみましょう。
スポーツが苦手なら、ウォーキングや
ランニングがオススメです。

人によりますが一定時間体を動かし続けると、
ランナーズハイというかゾーンに入る時が
あります。

趣味やアート活動と同じで、体を動かすだけで
頭が真っ白になり怒りの感情が自然と消滅します。
そうすると、余計なことを考える必要もなく怒り
をコントロールすることが出来ます。

一度コントロールに成功すると、成功体験となり
自信がつくことで成長に繋がります。


まとめ

怒り感情は自己防衛の重要な役割を果たしますが、
幼少期の経験から多くの人が怒りを抑圧して
しまいます。

しかし、怒りを長期間抑え込むと、ストレスや
不満が蓄積され、予期せぬ瞬間に爆発的に
溢れ出す可能性があります。

怒りを完全に無視するのではなく、
感情を受け入れ、適切に表現することが重要です。

怒りをコントロールするためには、自分の感情の
起伏を理解し、6秒ルールや深呼吸エクササイズ
などの技法を実践することが効果的です。

また、怒りと健全に付き合うには、感情を正直に
認め、健康的な方法で表現することが大切です。

趣味や運動などの活動に没頭することで、
怒りの感情をコントロールし、自然と消滅
させることができます。

怒りを適切に管理することで、精神的健康を
維持し、人間関係を改善することができます。

怒りは単なる否定的感情ではなく、自己成長の
きっかけにもなり得る重要な感情なのです。
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